テンション低いエリスレジーナがソウルフル
収録アルバム
- Essa Mulher
- Saudade do Brazil 1,2
- Elis Por Ela
- Elis Vive
天才少女
エリスレジーナと言えばテンション高い天才っぷりでノビノビ歌う人だと思ってました。代表作はこちら↓
69年ロンドン・レコーディング盤。初顔合わせのオーケストラと録音されたという本作、小柄なルックスからは想像できないパワフルなヴォーカルとオケの圧倒的なエネルギーが渾然一体となった名盤だ。
感心から感動へ
ところがこのアルバム、というか5枚セット(!)のエリスレジーナは伸びやかさはそのままに丁寧に歌い続けるのです。全体をつらぬくソウルフルな感触。普通に歌ったんだけどソウルは隠しきれないって感じです。これはいい。
そんなわけで、天才の歌いっぷりに感心するつもりだったのが、じっくり感動することになりました。「この人歌上手いなあ」という感心から「この人いい歌歌うなあ」という感動へ。
あんまりちゃんと聴いてなかったってことでもあるんだけど、だからこそボックスセットありがとうって感じです。
ボックスセットとあなどるなかれ
このボックスッセット、先ほど申し上げたとおり5枚入ってます。音もいい。
ボックスセットでよくある、
- 録音状態悪いトラックとか、イマイチ煮え切ってなくてボツテイクでしょこれ?でもマニアにはそれがいいんです。
- アナログのマスターからそのまま焼いただけでしょこれ。モコモコしてよく聞き取れない。
みたいなことは全然なし。現在買うCDとして、演奏も音質もまったく遜色ありません。ワーナーさんありがとう。
シリーズもの
同じシリーズでジルベルト・ジルや、ミルトン・ナシメントもあるみたいです。
一気に検索した結果はこちら↓
カーチスメイフィールドとかもある。いい音で聞けるなら嬉しいな。
データ
もとアルバムの曲リスト
- Get Into It
- The Drunk And The Ropewalker
- That Woman
- Enough Of Crying Innocence
- Beguine Of Pain Of Love
- Not Me Rosa!
- Ups And Downs
- Satan's Bolero
- Without Reason
- Looks Deceive
ディスク1
- Abertura/Arrastao
- Terra de Ninguem
- Maria Maria
- Agora Ta!
- Alo, Alo Marciano
- Cancao Da America
- As Aparencias Enganam
- O Primeiro Jornal
- Moda de Sangue
- Marambaia
ディスク2
- Presidente Bossa Nova
- Conversando No Bar
- Onze Fitas
- Menino
- Aos Nossos Filhos
- Como Nossos Pais
- Corcovado - Hermeto Pascoal, Elis Regina
- Cancão da América
- Velha Roupa Colorida
- O Que Foi Feito Devera
- Menino
- O Bêbado E a Equilibrista
- O Mestre-Sala Dos Mares
- Maria, Maria
- Garota de Ipanema
- Sabiá - Hermeto Pascoal, Elis Regina
- Beguine Dodoi
- Ponta de Areia/Fé Cega Faca Amolada/Maria Maria [*]
- Cobra Criada