丁々発止の無音が聞こえる
中村さんがワンコーラスめの弾き語りを始める。中島さんはひとつひとつ確かめるようにオブリガードを入れて行く。ワンコーラスめが終わったら今度は中島さんがソロ。知ってる曲はもちろん、初めて聴いた曲でもまるで懐かしい友人を扱うように、飾りすぎず、「この曲はこういう曲なんだよ」と我々にも語りかけているようでした。そしてそのあとは歌に戻ったりソロになったり自由自在な感じ。
お二人とも圧倒的な音に思えるのに、不思議にその音の間の「無音」が聞こえるのです。無音の中の息づかい。リズムの上では「タメ」という言葉がありますが、タメっていうのは単に待ってるんじゃなくて、いろんな意味で本当にタメるんですね。なるほど。
優しいライブになるのかと思いきや、熱い熱いライブでした。いやー、すごいもんを見てしまった、と全員が思ったはず。
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ボサノバの弾き語り仲間でファンの人がいて、私も最近聴き始めた中村善郎さん。弾き語りの教則本でもお世話になっています。中島徹さんは、中村さんにはこの人しかおらん、とマスターがブッキングしたピアニスト。色んな方面で活躍されているみたいです。
中村善郎
ピエール・バルー、ミウシャ、クァルテート・エン・シー、リシャール・ガリアーノ、リチャード・ボナ、ワンダ・サー、クラウジア・テリス、ビーアなど数多くのボサ・ノヴァを愛するアーティストと共演し絶賛された、コスモポリタンなボサ・ノヴァ・アーティスト、中村善郎のホーム・ページ。
ボサノヴァのマエストロとして長いキャリアを誇り、数多くのライヴに出演。CMのナレーションやラジオ番組などでも活躍している。
1980年代初めから土岐英史リオ・ソン、松岡直也ウィッシング、スピック&スパンなどへの参加を皮切りに、まだ数少なかったブラジル音楽のスペシャリストとして活動を開始。
中島徹
ジャズを基盤にラテン、ブラジル音楽等にも深く傾倒し、2001年と2002年、自己のプロジェクト"LATIN-JAZZ-JAPONISMO~はぽにやす"で、国際交流基金派遣の文化使節としてヨーロッパ各地10都市にて公演を行ったほか、関西の老舗ビッグバンドの北野タダオ&アロージャズオーケストラ等、数多くのバンドやセッションに参加している。
フラット フラミンゴ
フラット フラミンゴ - Bar Flat Flamingo
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