響きの動画、最近クオリティ上がってるけどどうやって撮ってるの?というお話をちょくちょくいただくようになりました。私としてもここらで一度整理してみようと思います。
うちの撮影環境の雰囲気はギターの師匠ご夫妻がブログにまとめてくれています。
この時にuncherryさんに解説した内容を今回は「私はこれを見てやり方が変わりました」というリンク集を中心にご説明します。
動画は条件が厳しい─そもそもいろんなことしなきゃいけない理由
まずこの動画から見てください。テレビマンとカメラマンのお喋りチャンネルです。
どんな設定で撮ればいいの?
動画は1秒の間に何十枚も絵を撮らないといけないので条件が厳しいというお話です。それまでニコンD500とかパナソニックGH5というなかなかいいカメラを使っているのに上手く撮れなかった理由がわかりました。
シャッタースピードが選べない
写真でも動画でも、被写体の明るさに対して露出を決めるのは
- 絞り(レンズの明るさ)
- シャッタースピード
- 感度
この3つです。動画の場合、一秒間に何コマの動画にするのかというのがあって(映画は24p、テレビは30p、高画質動画なら60p。ちなみにスマホの画面をスクロールした時も一種の動画で60pとか120pです)、これを考えるとシャッタースピードは実用上1/30秒か1/60秒。それ以上早くすると絵が止まりすぎてパタパタ漫画になってしまう。絵はほどほどに溶けてないといけない。ブレないようにシャッタースピードを速くしたい写真とはここが全く違います。
絞りも選べない
室内だと絞りは実用上F1.4〜F4まで。とにかく絞りを開けて明るさを確保しないと映らない。感度を上げて解決しようにもすぐに限界に達してしまう。一方で屋外晴天では明るすぎるのでNDフィルターという一種のサングラスをレンズにつけます。
感度は調整程度
というわけで動画撮影は絞りもシャッタースピードもほとんど自由がなくて、ちょうどいい露出になるよう感度をちょっと微調整するくらいしかできないのです。
光、光、光。光は正義
ではどうやって露出補正するの?簡単です。照らすのです。明るすぎたら絞ったり感度下げたりで対応できる。十分な光があればオートフォーカスだって合いやすい。
どんな照明か? - 撮影スタジオって聞いて思い浮かべるアレです。照れてる場合じゃない。ガッツリ照らせばいろんなことが楽になる。カメラの前で何を演じるかに集中できる。手加減せずにガッツリ照らすべし。
っていうことを教えてくれた動画
YouTubeやってた会社がリモートで撮影しなきゃいけないようになって、Amazonで手頃な照明を買おうとしていたらカメラマンに「ダメダメ、照明は最初っからちゃんとしなきゃ」と指導されたというお話です。
これを見て同じライトを買いました。
カメラよりまず照明機材を
コロナ以降、素人さんが動画を撮る機会が増えて中国のメーカーさんが積極的に製品を改良してきてます。素人が使っても変じゃないくらいの大きさと価格。
次回はそんな具体的な機材の選び方のお話です。お楽しみに。