響きアラタ|響きボサノバ教室

大阪市北区のボサノバ教室 講師のブログです

動画撮影・編集入門(2)カメラよりまず照明機材を

前回は動画には光が必要というお話でした。

hibiki-bossanova.hatenablog.com

なので今日は照明機材のお話。

  • 綺麗な動画撮りたいけどカメラ買うのはまだちょっと
  • カメラ買おうと思ってるけど高いのと安いのどっちにしようかな
  • 写真や動画撮るのが思ったようにいかず苦労している

と考えてるなら是非照明に予算を配分してください。数万円〜5万円前後あるとしてカメラだとコンパクトカメラしか買えませんが、照明機材ならちゃんとしたものが揃います。

絵が綺麗になるのはもちろんですが、何より楽になります。光が足りないせいで苦労しなくて済む。いざ照らしてみると「なーんだ照明が足りなかっただけなのか」と納得できるはず。写真も綺麗に楽になります。

どっちみちカメラも買っちゃうんですけどねw

サンプル

照明をちゃんとするとどのくらい変わるか、
Youtuberさんが急に格好良くなって驚いてる例。
うちもこんな感じでやってます。

youtu.be

プロの解説も見てみましょう

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照明機材は今や選び放題。ちゃんと面で光るものが手に入る。

コロナ以降、素人さんが動画を撮る機会が増えて中国のメーカーさんが積極的に製品を改良してきてます。素人が使っても変じゃないくらいの大きさと価格。

だからこそ、ある程度の大きさで面で光るものが第一選択。他にも、一見便利そうなものがあるんですが、それはライトとソフトボックスがプロ専用だったから。値段も含めてこの数年で状況は変わりました。

50 × 70cmの一体型ソフトボックス

中華製の比較的安価なソフトボックスが大量に出回っています。ソフトボックスというのは本来は箱のような傘の部分だけを指すのですがこのタイプは一体です。50cm × 70cmで丁度いい大きさ。寄せて使えば上半身がすっぽり入ります。値段はスタンド付き2台セットで10,000円〜15,000円くらいなので値段で決めず「これ」って思ったのを選びましょう。

例えば、この動画で紹介しているものは光源に電球が入っていますが、米粒ほどのLEDがズラーっと並んでいるものも多いです。電源アダプターが繋がってたり差し込むタイプだったり。

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光の質はソコソコ程度、作りも華奢で耐久性には疑問がある。でも安い。大きさも丁度いい。華奢だから軽い。インスタでもちょっと気の利いた室内写真撮る人は結構使ってると思っていいです。私も料理写真でよく使ってました。軽いからマイクスタンドでもOK。

業界をまたぐ場合こういうのがあると何かと役立ちます。

コツはギリギリまで寄せること。離すと点光源に近づいていきます。被写体と同じくらいか一回り大きい照明を寄せて使うのが基本。

ガッツリ照らすならビデオライト

ちょっとお金はかかるけど、このタイプが結局は王道で近道。

一般にスタジオライトとかビデオライトと言われるこのタイプ。写真なら光は一瞬でいいのでストロボで済むんですが、動画ではこんな感じのライトになります。Youtubeでソコソコの絵を撮ってる人は全員使っていると言っていいでしょう。なんといっても光が綺麗なんです。健康に見えるし美味しそうに見える。

これを天井に向けて照らせば基本的な明るさは得られます。

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今年になって、上の製品のように(プロ機に比べれば)安くて小さくて照明の色温度(青白い〜黄色い)を変えられるタイプが入手しやすくなってます。白色だけのものが大ヒットしてメーカーも気を良くした模様。

熱をもつ製品なので定評あるメーカーのちゃんとした製品を手に入れたいところ。ブランドとしてはGodox一択だったけど最近になってプロ機材の老舗メーカーAputure(チョー高価!)がAmaranという別ブランドを立ち上げて手頃な製品を出してきてます。こちらは200Wでちょい高価ですが100Wのもあります。

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ちゃんと当てたいならソフトボックス

ライトだけで光量は得られるし光質も綺麗になった。そこで光に方向性を持たせてちゃんと立体感を出したいならソフトボックス。光は大事だけど影も大事。せっかくビデオライトを買うならソフトボックスも買っておくべし。

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四角形、八角形、円形、深型と骨が増えるほど重く高価になります。60cmの八角形なら5000円、70cmの円形なら16,000円くらい。部屋に置いておくなら70cmまでが目安かなと思ってます。90cmは大きすぎましたw。

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小さめでお安いタイプ(軽い)とやや大きく深いタイプ(重い)の雰囲気の違いを一応貼っておきます。

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表面にグリッドがつくと光がより直進して面光源らしくかつ柔らかくなります。今は55cmからの買い替えを考えてて、これを注文して到着待ちです。

何週間も待って、送られてきたのはグリッドだけでした。アホか!

老舗が出してきた一体型

さらに上で述べた老舗のお手頃ブランドが、ちゃんとしたライトの一体型で薄型といういいとこどりの製品を出してきました。ちょっと小さいけど興味津々。机の前で顔だけ照らすなら十分。ギターまで照らすにはちょっと小さいので私としては経過観察です。

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スタンド

傘も大きくて骨が多いのになってくるとスタンドもちゃんとしたのを使いたい。マイクスタンドでも工夫次第で使えないことはないんだけど細いから揺れちゃいます。

うちのはこれ。重宝してます。

リングライトは美容系専用

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丁度いい製品が色々出る前、Neewerさんの50cmのリングライトをみんな使ってました。でもこれは本来、真ん中にスマホをセットして顔をアップで撮るためのもの。顔に影ができないので美容系Youtuber御用達です。手頃な価格でそこそこ大きいのってそれしかなかったんですよね。

少しでも離れると鼻の周りにぐるりと影ができたりして、今となっては一般的な撮影にはおすすめしません。なんか不気味になっちゃう。逆に美容系ならこれ一択。瞳に円形の光が入るのが特徴。

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照明は分かった。で、カメラと編集はどうするの?

照明の話はちょっと長くなりました。参考になる動画を厳選したのでご覧になってみてください。次回はV-logカメラという新潮流と、グレーディング(あるいはカラーコレクション)という編集技術についてお話しします。スマホにはまだまだ負けないぞーって感じです。ではまた。