響きアラタ|響きボサノバ教室

大阪市北区のボサノバ教室 講師のブログです

ギターにおけるソルフェージュってどうしたらいいの?

五線譜見ながらギターを弾けるようになりたい

そんな夢は誰もが見るのですがなかなか難しい。

ピアノだったら音程が目で見てわかるから何とかなるかもしれないけれど、ギターでは見えてない。

そもそも二つの音が鳴って、

「どっちが高い?」

「そのくらい分かるよー」

って人でも

「じゃあ今から鳴らす3つ目の音とはどう?」ってなったら「?!」かもしれない。

そう、問題はそもそも音程も音符の長さも絶対感覚がないのが問題なのだ。

「全部譜面に書いてあるよ」

と言ったって、ひらがなも知らないで新聞が読めないように、まず音程と音符を学ばないといけないのだ。これは言葉と同様に記号の勉強なので生得的なものではないはず。「これはラの音という意味ですよ」という勉強じゃなくて「ラの音」という感覚、ドでもミ でもないラの感覚、「ああ、ラだなあ、本当にこりゃラだわ、ラすぎハンパない」という感覚がまず必要なのだ。

あるいは「ああ、8分だなあ、この長さ感は全くもって8分」という感覚。

理屈抜きの実感。

本を見つけた

で、そういうのは普通は鍵盤で勉強するもんなんだけどギターで勉強できればなあと思ってたところに知ったのが冒頭の本。とりあえず買ってみました。ちょっと落ち着いたら少しずつ読んでみます。

プロなら当たり前、どころかまあまあ普通

東京で「ギタリストとして飯食ってます」って人なら五線譜読めて当たり前。だって五線譜読めない人とは打ち合わせできないからね。アニソンでギター弾いてるヘビメタ親父なんか絶対読めるのだ。いったいどうやって?謎は深まる。

あるいはピアノやってたよという友人たちも「楽譜見たらどんなメロディかは大体わかる」とおっしゃるのだ。楽譜渡したらいきなりラララーなんて歌い出したりする。

きっとそれができた人だけが生き残っているのだ。なので「やればできるよ」とか言われても簡単に信じるわけにはいかぬのだが、やらんよりはマシになるだろうと期待。

追記
  • 音という本来アナログなものを分節して聞き取り表記するという点で、楽譜は文字と全く同じです
  • 声を「言葉」として聞き取り、日本語の場合は50音のどれかに当てはめて聞き取り文字にする
  • 声を「音」として聞いてしまったら何を言ってるかは分からなくなります(その代わり声帯模写は上手くできる)
  • 我々は話を聞くとき「音声」というアナログなものを「言葉」というデジタルなものに「AD変換」しているのです
  • つまり、音響を言葉として聞き、話す能力を獲得しようというお話です。音楽語を身につけてバイリンガルに!
  • できる人にとっては「何を難しく考えてるの?」的な物言いだと思いますが元エンジニアとしての実感です