前半からのつづきです。
hibiki-bossanova.hatenablog.com
股関節がズレていれば、頭の位置もズレています。身体の各部位の位置もズレています。つまり本来の自分の位置からズレたところで日々の活動をしていることになります。
股関節を整えれば、骨・筋肉が本来の位置に移動し、血流もよくなります。すると体も心も健やかになっていきます。
エクササイズ─知恵の輪だと思ってやってみたらストレッチだった
第3章が本書の本体。股関節のための体操。
股関節はガチガチじゃだめだけどゆるくてもダメ。ほぐしておいて元に戻すそうなので、基本ストレッチですね。やってから分かりました。知恵の輪のようにポコっとはまって解決みたいなのじゃありませんでした
あんまり沢山の体操はなくて、厳選してある感じ。けっこう楽しいです。
股関節に負担をかけない歩き方、座り方なんてのも解説あり。
痛めた─エクササイズは「伸張性収縮」に気をつけろ
楽しんでやっていると1週間くらいで痛くて歩けなくなっちゃいました。以下、私なりの分析。タダでは起きませんよ。
ほぐしましょう、緩めましょうを真に受けて力任せにやっちゃダメです。ほどほどにそーっと動けない、そこを直さないと。
なんだったかというと、どこかが力んでて動きにくくなったり合理的でない姿勢になってるのに、力んでる力が入ったままで無理に伸ばしてたってことです。
これは「伸張性収縮」といって、筋肉に大きなダメージを与えることができるのでボディビルダーの皆さんが大好きなやつです。まじか。
サイドブレーキをかけたままアクセルを踏んで「動かないー」って言ってるようなもの。そりゃ壊れます。
図解+エクササイズで身についたこと
骨格の図を思い浮かべながら、今あーなってるのかなこーなってるのかなとイメージしながら動かしていると、それまでブラックBOXだった身体の中の骨が見えるようになってきた。間違って見えてるかもしれないけど、少なくとも取っ掛かりはできた感じです。
あえて苦言を呈するとすると、それぞれの体操は「こうしましょう」というだけで、それが股関節をどうしてることになるのか良く分からなかったんですよ。だから力任せにって面もある。理屈はいいからどうしたらいいのよって言われちゃうかな。それじゃ効かないよやっぱり。何を感じたらいいのかって大事だと思う。PDCA。
「背筋を伸ばす」の呪縛
「ウエストが細くなる」を例にとると、
- 骨盤が起きると
- 肋骨が上がって
- おなかが伸びて
- へこむ場所ができる
- ウエストが細くなる
というお話が載っているのです。これを「背筋を伸ばすんだ」って誤解してました。
伸ばすっていう言葉が悪いんです(今になって読み返すと「伸びる」だった。なるほどねー)。
よくある「背筋を伸ばす」っていう言葉は多分、「縮めてるのをやめる」っていう意味です。積極的に伸ばすんじゃありません。それじゃ力んでます。結果的に伸びたらオッケー。
- 仮にストレッチでどこかが「ほぐれる」ことがあっても、また力んじゃったら元の木阿弥。
- 逆に、姿勢を良くするために何ナニ筋を鍛えましょうって言って筋トレしても、その筋肉に力を入れる感じが上手くイメージできなかったら意味ないんです。
お手本通りにやってるつもりでも、よく力み慣れた他の筋肉で似たような動きしてるだけだったりもします。ただ単に「立つ」だけでもです。
ストレッチは、そこを「緩めるイメージ」をつかむきっかけ
- 筋トレは、そこを「縮めるイメージ」をつかむきっかけ
としてやるべきなのです。そこが分かってなかった。
思ったように動かない時は、動かそうとする前に、「無意識にやっていることをやめる」
このYoutubeを見るとよく分かります。
かなりの故障から立ち直った人なので説得力があります。
そういうわけなので、O脚については、股関節をほぐして膝をなんとかひっつけて頑張っていればいつかそのうち慣れて解消するというものではないみたいです。
- 背筋を伸ばすじゃなくて、縮めているのをやめる。
- 膝や股関節も、伸ばすんじゃなくて、縮めてるのをやめる
どうやら、そんな方向性が見えてきます。
そんなわけで、次回は「背筋は伸ばすな」という本をご紹介します。お楽しみに!
余談:
骨格標本買おうと思ったけどすぐに買ってしまうのはある意味力任せなやり方。過剰だからやめときました。