響きアラタ|響きボサノバ教室

大阪市北区のボサノバ教室 講師のブログです

特集:姿勢改善と身体の使い方<第8回>『靴底の外側が減らなくなると体の不調も消える』(4/4)しっかり踏みしめて大地とつながる

両足が片足立ちすれば大地とつながる

前回まででご紹介したバランスポイントとボールウォーク。

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立ってるときの感覚も変わりました。

「ああ、大地に立っているってこういうことなのか。こんなにホッとするものなのか」と感激しました。

しっかりした接地感。もう電車やバスでひっくり返らないし、人に対して対等の自信を持って接することができそうです。

もう大丈夫

世の中にどうも馴染めないという人は、今回の方法で、まず地面との関係を見直してみることをオススメします。精神には物理的な裏付けがあるのだと実感できるはず。

後ろ足がちゃんと伸びているかどうかは、鼠蹊部が伸びていることを実感できるかどうかで分かるみたいです。実際これは気持ちいい。留まっていたものが流れ出すというか、股関節にあった関所が開いたような開放感があります。

完全に鼠蹊部が伸びると重心は内側にかかり、脚を少し内側に捻る形になります。確かにそうなりました。

ストレッチじゃなくてエクササイズ─動かしてみましょう

肩をストンと落とすための体操というか、手順も書いてあります。あれ?力入ってる?と思ったら歩きながらすぐできます。素晴らしい!

股関節がどこまで動くか実感するためのエクササイズもあります。膝を軽く曲げて、左右にゴニョゴニョ、前後にゴニョゴニョ。もちろん体重はバランスポイントに。一番よく動きますからね。

靴の底がすぐ減る人は、股関節を動かせてなくて、脚を引きずった歩きかたになってるそうです。

力任せよりモンローウォーク

そういえば、股関節が脱力できてると、自然とモンローウォークというか、お尻を左右に振ってるわけじゃないんですが、なんというか、股関節あたりが左右だけでなく、前後や回転方向に精妙な動きをしてるのが分かります。そして、これが私なんだという悦びがモリモリと湧き上がってくるのです。

今まではむしろガッチリ固まってたと思います。じゃないと支えられてなかったんだろうな。力任せに立ってたと思います。

立ったまま足首を最大限動かすエクササイズもあります。

足のアーチを支える3箇所をかんじるためのエクササイズも。

これらも、体操の形ではなくて、バランスの感じ方をメインに書いてあるのでとてもここでは説明し切れません。

1日300歩、1ヶ月

バランスポイントとボールウォークを意識しながら毎日300歩。1ヶ月ほどで意識しないでもボールウォーキングで歩けるようになるそうです。たった300歩!私の場合もほぼそのくらいで、取り敢えずのところまでは行けたと思います。

というか、本当に楽しい!

前に進むというよりは、私は世界の真ん中で静かに佇んでるだけで、世界が後ろに動いていく。これでいいじゃないか、私はこうして今生きてるんだから、という不思議な肯定感。

身体動作には難しいポイントがいくつかある

脚が真下を通る時が難しいんだと思うんですよ。脚を前に出すと一種のツッパリ棒になるじゃなきですか。ツッパリ感をうちに逃がしたら内股になるし、外に逃がしたらガニ股歩きになる。それが、後ろ足を上げるというたった一つの事で解消してしまう。するりと歩けてしまう。

股関節がそうだとして、肩にも難しいポイントがあって、腕を下から前に上げていって肩の正面より上にやるところが難しいんだそうです。脳性麻痺の人と五十肩の人が同じところで動けなくなる。

第7回で、飲み込むって本当は難しいって話もでましたね。

そういう、ネックになってるポイントがいくつかあるんだと思います。

それは「良い姿勢」のようなお作法ではとてもじゃないけど解消できないんだと思うんです。使い方と感じ方。

歩き方のお勉強は今回で終了。

次回は、実際に毎日歩いてみたよというお話です。